藤原経宗名場面まとめ
去年の大河ドラマ「平清盛」の脇役で出ていた平安時代末期の公卿、藤原経宗(有薗芳記さん)が面白かったのでまとめておくことにする。
(顔)は表情に注目する場面です。
見逃した方は、NHKオンデマンドでどうぞ。
第25話「見果てぬ夢」
保元の乱の後、朝廷で影響力を増す信西一派が面白くない貴族の一人として初登場。
藤原北家の嫡流藤原忠実とは従兄弟、母は待賢門院璋子の姉、後白河天皇とは従兄弟、姉が後白河天皇の妃、二条天皇の叔父で、天皇の外戚。
「俄に何を言い出す」「大学寮?」
第26話「平治の乱」
クーデターの首謀者、藤原信頼からいずれは右大臣だと言われた際に。
(顔)
「今さら何を言うておる。」(顔)
第27話「宿命の対決」
戦の支度をする東国武士を横目に。
(顔)クーデターを企図したことを後悔している様子。
後悔している自分の横で余裕の藤原成親に対して。
成親の妹は平氏嫡男の重盛の妻なので、どうあっても自分の身は安泰だと厭味。
平清盛の館にて。
大納言とは思えない平伏っぷりで詫び、謀反は全て、中納言信頼が企てたことであり、自分は巻き込まれただけだと主張。(顔)
平氏の力で都を元に戻してほしいという経宗に対して、平清盛は刀を抜いて詰め寄る。
「ひーっ!」(顔)
如何なることでもせよと詰め寄る平清盛に。
「は、はいっ!」(顔)
藤原信頼に対して。
御座所の兵達(見張り)に酒でも振る舞ってはどうかと提案。
兵の事は播磨守義朝に任せてあるという信頼に対して、(顔)今や誰もが信頼様を崇め奉りひれ伏しているのだから見張りなど付ける必要も無いくらいだ。
隙をついて、馬の用意をして後白河上皇を救い出す経宗(大活躍)
その後、六波羅に臨幸する二条天皇に何食わぬ顔で付き従っています。
第36話「巨人の影」
嘉応の強訴への対応について。
山法師達が持ち込んだ神輿を傷付けることを危惧している様子。
夜討ちの提案に対して。
闇夜であることを指摘。(顔)
(闇夜故に神輿を傷付けてしまうことを危惧しているものと思われる)
第37話「殿下乗合事件」
(朝廷からすると)奥州の夷狄である藤原秀衡を鎮守府将軍に推挙する平重盛に対して反対の意見が出る中で、蝦夷地からの産物が手に入らなくなるのは困るので進めよと発言。
治天の君が宋人と会うなど異例のことで、天魔の仕業だと言う藤原兼実の発言に対して。
(顔)国の行く末を案じる経宗。
第38話「平家にあらずんば人にあらず」
武士の血を引く、皇子が誕生する可能性を危惧。
成親に対しては、入内に関わらず自らの身は安泰でろうと厭味。
第41話「賽(さい)の目の行方」
西光の子、加賀守・藤原師高と目代・藤原師経が起こした比叡山との争いで、安元の強訴が起こった折に、平重盛の郎党が神輿に矢を射た件について。
神罰が下ることを畏れている様子。
第42話「鹿ヶ谷の陰謀」
明雲の罪状を問いただす経宗。
斬首せよとの仰せ(創作?)に対して。
「ひえぇ」(顔)
経宗の地位は治承三年の政変でも揺るがず左大臣に留まった模様。さすが出来る男(顔)
第45話「以仁王の令旨」
平清盛の意向で、高倉上皇の参詣先が厳島の社とされたことについて。
厳島贔屓であるとボヤく。
第48話「幻の都」
源氏に加えて、諸国の寺社にも謀反の兆しがあることについて。
平宗盛の先の平氏の頭領・平重盛が存命の折はまだ秩序が保たれていたと苦言を呈する。
(顔)
平重衡の南都焼討の際に、東大寺の伽藍を含む南都の寺社が灰燼に帰したことは本当なのかと藤原兼実に問われて。
本当のことであると発言。
(兼実の顔)
還都を決意したのにまだ懲りていないのかと憤慨する経宗。(顔)
(顔)
ドラマではこの場面が最後。
平家滅亡後、源義経が頼朝追討の宣旨を下すように要請した際に、経宗は頼朝の追討宣旨の上卿を勤め、それが後に問題となったが、外官されずに左大臣の位に留まったそうです。